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2026年3月18日水曜日

隣人の不気味

 いつの頃からか見慣れない顔がある。当家の裏のことは以前記したが、未だにどんな人達が住んでいるのか知れない。最低でも三人家族で子供一人。裏はともかく両隣くらいはしておかないと気まずいってことないのかな。しかしまあ、子供はともかく煩い犬を放置飼いしていなきゃどうということはない。

そのほかにも朝のゴミ出しの時などに見慣れぬ顔に遭遇して、ゴミを出しする人だから自分の班でなくても朝は挨拶するものだからこっちはするのだけど、完全に無視している人がある。これも以前記した。にこりともしない。この類の人たちは、正直言って自分はちょっと気味が悪い。昔から挨拶をしないで年中ブスッとしている人は避けているので、今のところは関わりもないからどうと言うことはないけど、しかしもしかしてこの類が増えているのかなと思わぬでもないのだ。

当家の裏にはもう一軒空き家がある。もう20年近く人が居ないままだ。ここは徒歩で買い物にも行ける便利なところだし、前の人たちがいた当時から家は比較的綺麗で、外見も我が家よりもうんと綺麗。なんで空き家のままか知れないけど、このままずっと空き家であってくれと願う。入ってくる人次第で日常は地獄に変わったりする。私がここへ移ってきた時も、とんでもないところへ来てしまったと後悔した。少々というか、かなり異常だった。一応、時間が解決してくれたのだけど…。

2024年6月4日火曜日

隣人たちの不気味--5--左隣も怪しい

右隣りは、主婦は高飛車で倅はチンピラだった。バイクの窃盗などもやっているガキタレだった。それがタバコの吸い殻を当家の庭に投げ込むばかりじゃなく電話を貸せと言ってはあがりこむ。普段年寄りしかいないところで、こんな気味の悪いことがあるだろうか。私は都内を引き払って同居を決意した。



そこまでは前回に述べた。そのことを倅が気付いたかどうかは知らないが、あるときは食べ物のかすまで投げ込まれてあるのを見つけた。ポテトチップスとかバーガーの包み紙などがバラまかれてあったのだ。

2024年5月19日日曜日

隣人たちの不気味--4



越してきたのが老夫婦だと当初は思ったようだ。だから舐めた。主婦も高飛車だが、坊主も大変な悪ガキだった。何度も警察に引っ張られているという話だった。そいつが、突然電話を貸せと言って入ってくるらしい。母が電話で泣きごとを言ってきた。

2024年4月28日日曜日

隣人たちの不気味--3

引っ越しの荷物をどうにか運び入れてひと息吐いたら向かいの奥さんが庭仕事をしているのが見えた。直ぐに出て行って挨拶をした。丸顔の可愛い顔した奥さんだった。奥さんはこちらの挨拶を受けてこう言った。

「この辺は煩くて大変ですよ」

ちょっと困り顔だった。笑顔になれない事情があったのだが、それ程深刻には受け止めなかった。しかし徐々にそれは見え始めた。

中古の購入だったので家の下見をさせてもらう。一般的なことで、私たちもそうした。中古と言っても家が新品同様なのでそちらに心を動かされた。しかし二軒隣から犬が吠え続けていて気になった。その事を問うてみたが--いつもは静かだ。今日はなにかあってのことでしょう--とさり気なく答えた。

一時犬が吠えるくらいはどうってことないか。そんな風に思った。入ってみるとそれが違った。ほぼ毎日吠え続けているのだった。

一方、夜十時以後は風呂に入るなといきなり注文を付けた右隣り(吠える犬はその更に右隣り)も、実はかなりややこしい一家だった。倅がろくに学校にも行かず不良グループに入って何度も警察沙汰になっているようだった。この倅が、夜の夜中に不良どもと家の前でたむろしてタバコを吸いながら朝まで何かやっている。 その吸い殻を当家の庭に投げ込むのだった。

やられたと思った。つくづく人間が甘いのだった。

2024年4月14日日曜日

隣人たちの不気味--1



襲ってくるのに姿が見えない。これはやっぱり嫌な存在であることには違いない。だが、不思議なことに私にはそれらしい恐怖を今もって感じられない。精々膝がしらを切られた程度で大きな被害がないせいもあるし、以後継続している訳でもない。その時でさえ、何が起きているのか全然ピンと来なかったせいもあるだろう。

やはり怖いのは、現実に物理的作用を及ぼせる生きた人間の方だ。しかも表面上はごく普通を装っている。

私が今の住まいに越してきた当時、まだいくらも経たない内にこれはミスったと思った。七軒ずつ背中合わせに建っている区域だが、その内五軒は、ちょっと変だと直ぐに分かった。しかも明らかに異常だと思う世帯が当家と接していた。両隣と裏隣り。ほぼ新品に近い、従って殆ど値引きのしない中古を購入したのだが、売り主に完全にしてやられたようだった。

一応事前に周辺を歩いてみたりもしたのだが、特別異常があるようには見えなかった。しかし、甘かった。早く決めたいとの思いが強くて、あまり値引き交渉もしなかったし、踏み込んだ調査もしなかった。初めて家を購入する人間がどれ程用心深くなれるだろうか。自分を庇う訳ではないが、無理もない部分があったと思っている。

しかしその甘さが、以後何年も私たち一家を苦しめることになった。

2023年9月1日金曜日

隣人の恐怖

隣人は、時として恐怖だ。隣りに恵まれるか否かで私たちは誰でも人生を終了させてしまう可能性がある。そして、本当の原因が何なのか、他人からはほぼ見えない。厄介な相手と偶然関わってしまった恐怖というのもある。その手のホラー映画は多いが、実際誰でもその類の恐怖を味わう可能性があるのだ。



隣人で最も怖いのは犯罪さえもやりかねない素性の人間が住んでいた場合だ。個人がどんな趣味を持っていようが己の領域内でやってくれるなら何の問題もない。趣味は多様だ。私がここで言っているのはそういことではなくて、常識から外れた人間と隣り合わせて突然被害を被り始めた場合だ。