この木の根っこは私の自宅から自転車で行ける距離にある。その形は、これこそまったく怪物としか言いようがない。私がデザインしてもきっとこんなに上手くは描けない。
回転させると異様さが倍加する。全くそれは、角の生えたモンスターでしかない。口がはっきりデザインされている。眼もある。しかも獰猛そうだ。口はご丁寧にちゃんと蝶番で開閉できるような感じになっている。
どこにでもある樹木を一本適当に選んでじっくり観察すると大抵どこかにギョッとするような部分を見つけることができるだろう。樹木の根っこは、それも朽ちていればなお悪魔的なイメージが隠れているのを知ることになる。
自然はどうしてこうなっているのか。それともパレイドリア現象で説明される如く、我々の側にその要因があるのだろうか。
向こうに見えているのは桜か梅の木だろうか、撮影はその時期だった。全くのどかな片田舎の道路脇の光景だ。この木が若かった頃はどんな形をしていたのだろうか。




