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2023年7月12日水曜日

お化けの木--2

この木の根っこは私の自宅から自転車で行ける距離にある。その形は、これこそまったく怪物としか言いようがない。私がデザインしてもきっとこんなに上手くは描けない。



頭は何に例えれば良いだろうか。説明する必要もない程それは可愛げのない動物のそれを連想させる。まるでミイラ化しているように見えるが、足も尻尾も見事に存在している。残念なのは前足らしきものが見えないことだが、しかしそれも何とでも解釈できるスタイルだ。



頭から眺めても充分に異様だ。といってもどこを頭にするかは任意だが、こっちから眺めても充分に異様だ。これひとつからでも充分にクリーチャーをデザインできるだろう。




回転させると異様さが倍加する。全くそれは、角の生えたモンスターでしかない。口がはっきりデザインされている。眼もある。しかも獰猛そうだ。口はご丁寧にちゃんと蝶番で開閉できるような感じになっている。



どこにでもある樹木を一本適当に選んでじっくり観察すると大抵どこかにギョッとするような部分を見つけることができるだろう。樹木の根っこは、それも朽ちていればなお悪魔的なイメージが隠れているのを知ることになる。

自然はどうしてこうなっているのか。それともパレイドリア現象で説明される如く、我々の側にその要因があるのだろうか。

向こうに見えているのは桜か梅の木だろうか、撮影はその時期だった。全くのどかな片田舎の道路脇の光景だ。この木が若かった頃はどんな形をしていたのだろうか。



2023年7月7日金曜日

お化けの木

実際樹木はかなり怪物的である。この木の根っこの形を見れば、実のところ彼らはイカやタコのような軟体動物ではないかとさえ思える。姿は完全に悪魔的だ。

この木は私の住まいから徒歩で行ける場所の汚れた川の土手に伸びている。いつからあるのかは知らない。川にはゴミが投げ込まれ、散乱という程ではないがあまり楽しめる景観ではない。

トリフィドの日とか、そんな名前の小説があった。あまり細かく覚えていないが、パイナップルのような形のお化けの木が動き回るストーリーだったと思う。最後は海水かなにかで、そんなアホなというほど呆気なくやられた。人類の危機は救われたのだ。最近リメイクされたかも知れない。リメイクは知らないが、そんなに簡単にくたばったら面白くないと思ってしまう。しかし歩くときの音がなかなかヘビーな響きで良かった。

ずっと以前から、多くの人の頭の中で樹木と怪物的なイメージは重なっている。想像を逞しくすれば更に多くのクリーチャーをイメージできるかも知れない。この木など、根っこは完全に危険な生物の触手だ。

樹木に関しては、歩けば色んなところに怪物が存在する。揃いも揃って愉快な形にならないのはどういう理由だろうか。枯木を描く絵かきは多いが、気づかぬうちにゾットする描画になっていることがある。なぜか描いている本人にはわからないようだ。