2023年9月25日月曜日

夜の川

街の中にある川は、どうってことはない。人知れぬ山の中を流れる、つまりそれは渓流のことだけど、昼間はともかく夜は怖いだろうなとつい想像してしまう。



オカルト系の動画はエンタメとして語られることが多いと思うけど、渓流釣りをする人の恐怖体験など、エンタメであってもなかなか面白く感じる。そこでフト思う。夜に渓流釣りをする人があるのだろうか。夢中になっていて暗くなってしまったというのが大体その理由だろうけど、素人じゃあるまいし大体は見当を付けてやるものなので帰りに迷う程の夜中になってしまうとはちょっと考えられない。あるかも知れないけど。

2023年9月13日水曜日

子供の頃は陽が暮れるだけで不安だった

例外はないだろう。暗闇はあらゆる動物の、つまり夜行性でない限り、危険を察知するための本能が働くのだと思う。人は幼い時、誰もが暗闇を恐れた。


向こうになにかありそう


幼児であった頃、正確には小学生の低学年に当たるまでの年齢だが、私は周囲を畑と林と池に囲まれた粗末な長屋に住んでいた。年齢がバレてしまうのだが、まだ冷蔵庫も扇風機もない時代だった。冬はどうしていたのか、もうとっくにそんな記憶はなくなってしまった。

私は周辺の散策が楽しみだった。特に水のある所には魅せられた。その多くはザリガニ釣りに費やされ、藻で緑に覆われた水面を見るのが楽しかった。遊び惚けた。友達と一緒だったこともあるが多くはひとりだった。年齢の近い子供が周りに居なかったのだ。

2023年9月6日水曜日

人には裏の顔がある

裏の顔があったって別にそれが直ちにどうということはない。その人の中で完結していて誰に迷惑をかける訳でもない場合、それは何等の問題もない。



しかしながら、表からは見えない面が一定の、或いは特定の個人にだけ向いてくるのが時として見られて、これはまことに気味が悪いのだ。

誰だったか忘れたが、主人公を演じたのは有名な女優だった。まったく情けないことにタイトルも忘れた。確かテレ東でかなりの昔にぼんやり見た洋画だ。主人公は、ある時から突然知らない男に付きまとわれて、汚物が徐々に神経に浸透してくるような嫌がらせを受ける。男は家庭では子煩悩な良き亭主を演じている。それが表の顔だ。その被害は周りには全然伝わらない。苦労してその証拠になるような男の声と嫌らしい言葉を録音し、その家庭を突き止めて男のカミさんに聴かせる。カミさんは荷物をまとめて逃げた。----そんな話だった。ネットを調べてみたが探し出せない。

2023年9月1日金曜日

隣人の恐怖

隣人は、時として恐怖だ。隣りに恵まれるか否かで私たちは誰でも人生を終了させてしまう可能性がある。そして、本当の原因が何なのか、他人からはほぼ見えない。厄介な相手と偶然関わってしまった恐怖というのもある。その手のホラー映画は多いが、実際誰でもその類の恐怖を味わう可能性があるのだ。



隣人で最も怖いのは犯罪さえもやりかねない素性の人間が住んでいた場合だ。個人がどんな趣味を持っていようが己の領域内でやってくれるなら何の問題もない。趣味は多様だ。私がここで言っているのはそういことではなくて、常識から外れた人間と隣り合わせて突然被害を被り始めた場合だ。