視える--という例の女性と居酒屋で遭遇したことを先日書いた。その態度が予想もしなかったことも。相手はとにかく私の写真を撮っている。しかもある程度密な話もしている。それでいて完全無視は考えられない。
ところがこの女性は周辺では既に有名で、そんな感じの女性ではあるらしい。思い付きで色んな事を言って、後で覚えていないとか。
虚言性か。それにしても会った人間を覚えていないことはないだろう。なにか都合が悪かったのか。しかしとにかくそのような癖の女性なので周辺ではなにかとトラブルがちなのだそうだ。
あんた担がれたんだよ。店の人も客も言う。でも、だとしたらもう一人の霊能者と称する人に電話を入れて、私はその人話している。部屋の写真を送れとか色々言っていた。男だった。声にどこか聞き覚えがある。似ているだけなのか、その人はどこの誰だろうか。いきなり話を合わせてはちょっと無理ではないかと思うのだ。準備していたというのもあり得ない。だから、その辺はやっぱり奇妙だ。
と思ってみるものの、相手があの調子ならこちらとしてはどうすることもできない。別に金銭的な被害はない。ちょっと興味深い話になるかなと思いはしたが、残念程度で済んだ。
しかし、件の女性が何故そういう類になったのか、それについてはいささか興味をそそられる面がないでもない。そんな人でも、飲み仲間がいて、現実にその人たちと飲んでいる。それこそ類は類を呼ぶというところだろうか。皆がそんな性格なら必ずトラブルになってひとっこ一人近寄らなくなるものだと思うが。
その居酒屋は、私の住まいする街ではないが遠くはない。この頃は気安くなって割りと通っている。酒代も決して高くない。ホッピーがないのが少々残念だが…。だから今後も割と通うので、いずれまた遭遇することがあるだろう。その時はもうお互いに完全無視になろうけど。普通ならそれがやや気まずいはずなのだが、そんなことを既に何度も繰り返しているらしい。
視える--というのは新手の話だと客の皆は笑っていた。まあ、これはこれでそれなりにネタになりそうな話ではある。適当にそれらしい話をすることで落ち着くのかと思っていたが、そっち系だとは思いもしなかった。予期せぬ筋書。悪人ではないのだが、性癖だ。
実は、予期せぬことは全て一応は興味深いものではあるのだ。
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