臨時休業だった居酒屋を覗いてみた。店は営業していた。女将の具合が悪かったらしい。今は正常に戻ったようだった。最初は、ああ良かった、それなら連絡が取れると思った。
隙間から覗く奴
でも…、ちょっと様子が変だ。以前と同様全然朗らかだが、何だかその女性と距離があるような言い方をする。以前はわざわざ電話をしてくれたのだ。女性と店はツーカーだったはずだ。
なら無理は言えない。でもどういうことなのだろう。何かあったのだろうか。この店ではいつも大体同じものを食べていて、その時も同じものを食べた。飲んだ。全然楽しいを装った。飲めばそれなりに楽しくはあるのでそれはそれでよかったが、どうやら連絡を取ってもらうのは難しそうだ。
こちらのメアドを女将に言伝てもらおうとも思ったが、やめた。それはそれで女将も面倒だろうしメアドが独り歩きする心配もある。いつかまたこの店に来て、その時偶然にでも遭遇すればそれで良いと判断した。
途中から団体のカラオケ客が入ってきて休みなく歌う。男一人に女性三人。オッサンとオバサンだ。賑やかだけでなく、どういえばよいのか知れないが、奇妙な雰囲気の人たちだった。
その後から入ってきた女性(やっぱりオバサン)も妙に気になった。理由は分からない。奇妙だった。カラオケの歌声の度が過ぎて、うんざりして店を出た。思いもしない成り行きだった。
帰りにもう一軒寄った。居酒屋としてはこちらの方が安価だが、慣れていないので居心地はイマイチ。だけど、この夜は妙に馴染んだ。三度目だし、そろそろ他の客が話しかけてくるタイミングだった。あれこれと世間話をしてそれなりに楽しかった。
収穫はなかったが、飲みなおせて良かったと思った。
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