2023年11月10日金曜日

音に関する不思議は実は他にもある

ラップ音じゃなくても、自分にだけ聞こえる音とか、もっと激しく言えば衝撃音とか、そんなことがあるだろうか。

実はあるのだこれが…。私にはちょっと信じられないのだが。もっとも、自分にだけ聞こえているというのは絶対にないと思っている。



もう二年くらい前になるかも知れない。日記を調べればわかるだろうがもう面倒だ。つまりはそのようなことがあったと、自分で忘れるはずもない。 

当家の並びは背中合わせに七軒ずつが並んだ形になっている。裏の並びの前には二つ駐車場がある。だから、ドアの開け閉めの音が、時にはイラっとするくらいに大きく響く。その時も、初めはそんなことだろうと思っていた。それが一応の常識というものだ。それにしては、誰かがわざと激しくドアを開け閉めしているとしか思えないくらいの音なのだ。バン!バン!

私は仕事をしていて、何だろうとは思ってもそれくらいではデスクを離れない。しかしすぐには止まず、音が徐々に大きくなってきて、ちょっと激し過ぎる。さすがにこうなるとイラッとして廊下へ出たら、そのタイミングで壁に何かをぶつけられたようなとんでもない音がした。家全体が衝撃で揺れた。

私は咄嗟に窓を開けてそちらと思しきを確かめたが、人影もなく音もそこで途絶えた。外へ出て壁を確認したが、どこかに何かがぶつかったような跡は見えない。その後も家の周りを確認したが、何等の異常もない。人でも居れば訊いてみようと思ったが、人影もない。普通、あんな音がしたらなんだなんだと誰かが出てきそうなものだ。

後日、しばらく経ってからだが、裏の主婦と遭遇したのでここと思って聴いてみた。主婦は駐車場のまん前だから、音がもしその駐車場からしてきたのなら主婦は間違いなく聞いている。もう一方の駐車場からだってそんなに離れて居ない。何があったって当家よりは衝撃は大きかったはずだ。しかし知らないという。主婦はそんなことで白を切る人ではない。

念のため向かいの主婦にも訊いてみた。でも知らないという。そんな大きな音を聞いたことはないと。鈍感なのだろうか。

これはまったく奇妙だ。どこかで必ず誰かが何かをした。これは絶対に間違いはない。近所の人が何らかの事情で全員ここに居なかった。そうでも考えなければ理屈が合わない。そういう不可思議が、実は私の身の回りにはある。

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