深夜族といっても遊んでいる深夜族ではない。夜中に働かねばならない人のことを言っている。どんな世界でも夜中に起きていなければならない人がある。それがあるから世の中が回っている。
所説はあるだろうが深夜勤務はあまり健康的ではない。そもそも人間のリズムとは違うのだ。私は交代制を経験したがこの場合の交代制は昼の者とバトンタッチするというだけでなく自らの勤務時間が一週間ごと、あるいはひと月事に入れ替わる。あるときは昼間、つまり一般労働時間勤務をしてあるときは夕方から11時過ぎまでの勤務だった。相手方の勤務時間と入れ替わるのだ。
これは一方にだけ負担がかからぬようにとの配慮だったろうが、実はなかなか大変で、帰宅してすぐに布団に入るというわけには普通はいかず多少のものを食べてしばらくゆっくりしてから布団に入る。大体二時、時には三時を過ぎることもある。そうなるとドンドン時間がずれていって時差をうまく解消できないのだ。昼間勤務に身体を戻すのが大変。なかなか朝起きられなくなる。できる人はいつ布団(もちろんベッドでも構わないが)に入ってもぐっすりと眠れている人だ。
深夜11時から朝までの勤務はそれに慣れれば割りと続けられるものだった。だがそれも、日が昇っている間に十分に睡眠がとれる。これが条件だ。でなかったら、本当にふらふらになる。事故の危険性すら出てくる。
不幸なことに、越したばかりの当家の周辺はまことに厄介な世帯が集まっていた。皆犬を飼っていて、それが全てうるさく吠える。眠れたものじゃなかった。



