しかし、それはそれだ。駅前に居るのだ。この頃ちょっとお留守の店に行ってやろう。きょうは記念にすべき日なんだ。そんなことを思った。しかしお茶を買っている間に一本乗り遅れ、次は30分も待たねばならない。
一瞬迷った。逆方向なら直ぐに出る。ならそっちへ行こう。私は地元で飲む気がしない。
大体はそんな感じで電車に乗った。飲み代の他に電車賃がかかる。でもそれはいつものことだ。今言っても始まらない。
だが、予定していた方向でなく逆へ行った。それが躓きの始まりだった。街ではどの店も満席で入店を断られた。この頃は本当にコロナを忘れたかのようだ。完全に元に戻った。女将が申し訳なさそうに謝るが、こういうときはしょうがない。
なら二番手。その店は、この頃はあまり楽しめない。でも、久しく行っていないからと思った。だが外した。ここに若造のグループが居て、その連中の声のデカいこと。耳をつんざくような響き。直ぐにでも出て行きたかったが注文が来なければ出ても行けない。なるべく簡単に済ませて外へ出た。
面白くなかったら飲み直しだ。誰でもそう考える。自分もそう考えた。ちょっと離れているが馴染みが一応ある。少し飽きがきて近頃は行っていない。近所は皆混んでいるし、無理に入れてもらっても注文がなかなかこなかったりするからそっちへ行くか。
だがその前に用を済ませて置こう。こういう時、いつも利用する公園がある。そこの公衆トイレが、何故かこの頃夜になると真っ暗。明かりが灯らない。でも勝手知ったようなところだからスルスルとトイレに近づいた。
すると何に躓いたのか、いきなりボッテーンと転倒してしまった。しばらく起き上がれない。顔面をしこたま打った。危ない部分は外れたがそれでも血が流れて痛い。全然気付かなかったが膝からもかなり出血していた。それでもどうにか大事には至らなかった。骨折もどうやらしていない。本能的に支えた右手首がやや痛むが。
ふと思うのだ。出足から妙な日は、まず用心した方が良い。その日一日は変だ。そういうことがよくある。妙な感触があったらその日はあらゆる予定を可能であれば中止する。
昔からよく言われているが、あるのだなと思う。何故か知らないが。敏感な人はそれを察知するのだろう。

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