つまり私は眼を病んでいる状態だ。二年ちょっと前に気づいた。かなり今は見にくい。とくに右の悪化が目立つ。左がまだましなので何とかなっている。
当初眼科医は鈍感だった。何ヶ月か経ってちゃんと見てくれと言ったら瞳孔を開いてストロボを炊かれた。眼底検査で普通にやることだがその光が異常に強烈で、瞳孔は半日もすると戻ったのだが、以後右が明らかに悪い。異様な残像が残った。
検査を要求したのは当方なのでしょうがないが、光は過去に経験ないほど強烈だったと思う。感覚としてわかる。眼底検査は何度もやっている。しかしこの時は瞳孔が閉まっても右眼は像がふたつに見えていた。向かって左にほぼ同じ大きさの薄い像がズレて重なった。その状態が、じつはかなり続いた。
こんな状態でずっと続くのか。誰でも同じことを思うだろう。するとあるとき突然もっと異常なことが起きた。異様な影が漂ったのだ。幾何学的な奇妙な形のシルエットがほぼ全体に広がった。
こうなると二重になるどころではない。こんな状態なら右眼は見えないほうが安全だ。私はほぼ覚悟を決めた。こんなの取れないだろう。医科的にどうにかする方法があるのか。それともこれだって単なる飛蚊症なのか。
ショックでしばらくは狼狽した考えがあれこれと浮かんだ。飛蚊症など元からかなりある。これはそんな程度の話ではない。しかし悩んでいるとそれが急に溶け始めた。形の端っこから何かに喰われるように滲んでボケて消えて行った。あっと言う間の出来事だった。
現在は別の眼科に通っている。人は悪くなさそうだが若造のため口。それを、ほんの一部だけ説明を試みたが、笑って本気にしない。
自分に起きたことは自分にしかわからない。自分にはどうやら世間一般の他人よりは不可解なことが起きる定めのようだ。それが良いことに繋がれば良いのだが、どう考えてもそれはありそうにない。
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気分転換にブログデザインをあれこれいじっている。しばらくはあれこれとやるがご容赦。