パレイドリア現象…。もう誰でも知っているし誰もが経験している。天井板の模様がお化けに見えることは子供でなくても普通にある。昔から人間は危険なものに囲まれて生きてきた。斧や火が使えなかった時代はどんなに危険だったろうか。そんな時代から、本能的に危険を察知する能力が鍛えられて、今もそれが残っているのだという。
理屈としてはわかる。多分その通りだ。しかしそれにしても、なかには誰かがホラー映画のために考えたとしか思えぬほどのものががある。私が描いても作ってもそう上手くはできない。
上の写真はなんだろう。以前他のブログでも公開したものだが、これは単なる木の幹だ。いったい何があってこのような模様ができるのだろうか。ここにはあまり愉快ではない、顔に似た模様が幾つも読み取れる。どこかの霊能者なら、古い樹木には古霊が宿っていると言いそうな気配ではないか。
逆さまにしてみたら更に怖い。こうなると誰が何を言うでもなくホラー映画にでも出てきそうな気配だ。実はこっちが元で、上の写真は回転させている。特に大きな理由はないが、どっちから見ても怖い。
個人的に思うのだが、描画の対象とする場合、樹木はかなり用心する必要があると思う。樹木はただでさえ恐ろし気な雰囲気を漂わせていることが多い。絵を描く人の中にはリアルを目指すばかり写真トレースのような絵を描く人が居る。そうすると不愉快なイメージが画面の中に知らぬ間に入り込んでしまう。不思議なことに描いている本人は気付かないのだが、それでもふと気付いたら、きっとギョッとするだろう。後にその関係の記事を書いてみよう。
しかしながら樹木は私の絵のなかではかなりのウエイトを持っている。ダークなファンタジーやホラー映画が好きなのだ。この辺は単純な趣味だ。
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