2023年6月10日土曜日

不安な夢

寝ている間に、人は予想以上に沢山の夢を見ているという話がある。睡眠と共にそれはドンドン入れ替わって、覚えているのは目覚める直前の夢だけらしい。私は夢を多く見る方ではないかと思っているが、正しくはよく記憶している方であるらしいということだろう。


逃げている私

もっとも、他人になったことがないので比較はできない。周辺の人に比べたらということだが、そう思えるものがある。根拠という程のものはないが…。

夢の話は作り話--と言っている人が居た。有名な役者さんだった。彼にとっての夢はそうなのだ。この辺りから想像がつく。その方は極端にしても、一般の人は、多分私よりも夢見が少ない。正確に言えば記憶していない。

目覚めた時に夢を見ていた記憶があれば気になる。どんな夢だったか。いつのころからか枕元にペンを置いてメモをとるようになった。いつもちゃんとメモれる訳ではない。ほとんどはメモっている間にもドンドン消えていく。

嘘だと言う人もいるけど、かなり長い夢を見て、しばらくは克明に覚えていることがある。そういう夢は不思議に長く覚えいてなかなか記憶から消えない。逆に、しばらくは鮮明に思い出せるのについ忘れてしまう夢もある。その違いはなんだろうか。現実ならそんなことはない。強く認識したものをサラッと忘れてしまうことはない。

幼い時は、怖い夢を何度も見た。激しく泣いたこともある。父が私の首に数珠をかけて、しばらく離すなと言った。しかし夢の多くは、それが不安な要素を含んでいたとしても妙に心に残る。惹かれるとかそういうことじゃない。でも何故か残る。あんな怖い夢二度と見たくない、などと思ったことは記憶の限りない。幼い頃以外は。

怖い--というのではないが、あまり見たくない夢は、私に限っては失くしものをして焦って探しているような夢だ。あれは本当に嫌だ。不安でかなり焦っているから、覚めた時にホッとする。覚めない内は夢は現だ。

このことはちょっとばかり興味深い。もし夢をよく記憶している人は、平均的な人より長い人生を生きているのではないか。そんな気がする。だからどうだと言ってもしょうがないけれど…。

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