2024年6月25日火曜日

空間から髪の毛が出現するアパート--3

このブログは作り話はしないので事実ネタがなくなったら終わる。元々それでスタートしている。後はどうなるか知れない。色んな事をやっているのでこんな奇異なブログは中心にはならない。しかし端っこだから面白いというのはある。無理なく続く間だけのブログだ。





それはともかく話の続き。越したばかりのアパートが何日もしない内に変だと気付いた。時々怒鳴り声がするのだ。ドスの利いた太いおばさんの声だ。しかし明らかに大家ではない。入居時に会った大家はもっと年配の女性だった。すると娘だろうか。誰かに向かって怒鳴り声を発している。家族の揉め事だろうか。なんと言っているのかしれないが、その言葉の汚さは想像できた。

2024年6月22日土曜日

空間から髪の毛が出現するアパート--2

視える--という女性に関しては、もう自分には方法がない。どこかでバッタリ遭遇するかでもないと話は完全に途切れる。その訳アリの感じはちょっと気にはなるのだが、なったところでしょうがない。



ということで、空間から髪の毛が出現するアパート--に関して記したい。集合型のアパートではなく二階建ての一階に大家一家が暮らし、二階の並び二つを貸していたことは前回書いた。ふたつとも空いていたのでベランダに面した方を選んだ。細い階段を上ったら直ぐの部屋で、ベランダに窓から出られる造りで面白かった。ベランダは広くて椅子とテーブルくらいは置けるほどのスペースがあり、そこからサンシャインが望めてなかなかの雰囲気だった。

2024年6月18日火曜日

視えるという女性の姿がおぼろ気に--2

前回の続きであるこの記事は過去の記事と関連がある。左の検索ウインドウで--視える--と入れて検索してもらえば良い。一連の記事が出る。



早く言えば私は物理的科学的に説明のつかないことを私自身が体験しているので、たまたま居酒屋で遭遇した女性が視えるというのでそこから始まった話だ。

結論から言うとその女性はかなり怪しいということになった。仕事をしていないかできない事情があって、それでいて居酒屋で飲んでいることを考えると少々複雑なことを思い起こさせる。半ば身を持ち崩しているのだ。周辺の居酒屋は詳しくは言いたがらないが、今では出入りを遠慮してもらっているという。

視える--というのも虚言症だと受け止められている。しかし彼女は、私の話を聞いて更に視る人にすぐに電話を入れたのだった。男だったが、先に示し合わせて置くことなど不可能なので、必ずしもその件に関しては嘘とも言い切れない感じがする。

勿論、視える--が本当かどうかは別問題だ。前述しているが、霊能者と称する人に、本当に視えている人に今まで一度も会ったことがない。それはそれとして、彼や彼女が何を言うか、それはちょっと楽しみではあった。金は払わぬよと、最初から断ってもあるので。元々がそう言う話ではない。飽くまで居酒屋の話なのだ。

しかし、少し残念な気がしないでもない。案外面白い糸が見えたりはしなかったか。


2024年6月13日木曜日

視えるという女性の姿がおぼろ気に

話が細かく入れ替わるがその時の都合だ。どうせ多くがこのブログを眺めているわけじゃない。過去に記した視えるという女性のことだ。連絡が取れずに終わるかと思われたが、ひょんなことでちょっとみえてきた感じだろうか。意外な成り行きなのだが。



幻視

視えるとはつまり霊視のことだ。私は以前から述べている。世の霊能者は如何わしいと。しかし脳の構造かどうかは知らぬが、何かが視えているという人には一応の関心がある。まったくの嘘つきなのか本人の器質的な問題で何かが視えるのかはともかく、訊き出していけば興味深いことが出て来るかも知れない。

2024年6月9日日曜日

空間から髪の毛が出現するアパート--1

以前紹介した出版物には他にも興味深い記事がある。かまいたちに関連する記事でこの本を紹介した。怪奇現象博物館。そのなかには他にも興味深いことが述べられている。何もないところから突然あるものが現れて飛び回ったり移動したり、あるいは消えたり--といった具合だ。

今から三十数年まえ、まだ若かった頃、私は都内の大塚、詳しくは都電の巣鴨新田に近いアパートで一人暮らしをしていた。四畳半ほどのキッチンと三畳と六畳間で家賃45000円。集合型ではなくてこれがふたつ並んだ二階を貸し、大家が下に住んでいた。この大家とその周辺もちょっとばかり変だったのだが、それはさておく。

当時私はテクニカル系の図面を製作していた。デジタルのない時代、安物のドラフターを使ってロットリンクと専門のトレペにインキングする仕事をしていた。仕事先に出向いて何点か預かり納期の迫った分を届けると言うことを何年も続けていた。

その前は、駒込のより小さなアパートで、まったく布団がやっと敷ける程度の狭い六畳間でアナグマのような暮らしをしていた。当時はようやく仕事が忙しくなっていたし多少の金銭的余裕も生まれてきたのでちょっとはマシなところへの転居を決意したのだった。

何となく大塚近辺を選んだ。理由は大したことではないが、浅野ゆう子が主演した何かのドラマに大塚駅前辺りの喫茶店がテレビ画面に出てきたと、勘違いかも知れないがぼんやり記憶していた故だ。そこから歩ける範囲を何点か探したが、不動産屋が紹介した二軒の内の一軒に決めた。それが巣鴨新田付近だった。もう一軒はちょっと変わった雰囲気で面白かったのだが、裏が銭湯になっていて夏は暑そうな気がしたのだった。

ここでちょっと気になることがあった。結局そこに決めたアパートは、最初ちょっと不動産屋が懸念を示したのだ。あなたは部屋にずっと居るのと訊いたうえで、どっちかといえば、通勤している人の方が…と言っていたのだ。ところが後には、いやいいんですあれは、入っちゃえばいいんですよ--と言うことになった。

私はあまり気には止めなかった。

2024年6月4日火曜日

隣人たちの不気味--5--左隣も怪しい

右隣りは、主婦は高飛車で倅はチンピラだった。バイクの窃盗などもやっているガキタレだった。それがタバコの吸い殻を当家の庭に投げ込むばかりじゃなく電話を貸せと言ってはあがりこむ。普段年寄りしかいないところで、こんな気味の悪いことがあるだろうか。私は都内を引き払って同居を決意した。



そこまでは前回に述べた。そのことを倅が気付いたかどうかは知らないが、あるときは食べ物のかすまで投げ込まれてあるのを見つけた。ポテトチップスとかバーガーの包み紙などがバラまかれてあったのだ。