2024年10月26日土曜日

水道管の音が気になる

ちょっと別を挟む。最近多忙であまり書けないが気になることを短く記す。本日は画像なし。画像は一々要らないね。

水道の蛇口からお湯が出たことは以前記事にした。湯沸かしを通る管ではない。季節によって暖かく感じることはあるが、お湯は初めてだ。はっきりとしたお湯だ。

近所にそれらしいことはないようなので非常に奇妙だと個人的には思う。が、解決しようもない。真冬なら有難いかも知れない。

ところで、また一つ気になることが増えた。実はその水道管がカタカタと音を立てるようになった。揺れても居ないのに。試しに壁を叩いてもそんな音はしない。つまり自分で多少壁を揺らしてみても関係なさそうだ。

二階のトイレの蛇口を緩めて水を出して止めるとカタカタと震える。と言うことは水圧で鳴っているのだろう。町内のどこかで水を使った時などに水の圧が伝わってくるのだろうか。

以前に、こんなことが気になったかと考えるが、よく覚えていない。だが、どこかで鳥が巣を作ったのかと思ったことはあるので、以前からこんな音はしていたのだろう。

水道管は、以前凍って破れた時に業者が来てくれて見たことがある。意外に細いのだ。こんなのであんなに水が出るのか。その細い管が壁の中に巡らされている。その固定が、もしかしたら緩んでいるのかも知れない。

と言っても壁のなかだ。以前は破れた方の根元を詰めて凌いだが、もし別の方だったらトイレすら流せない、いやキッチンでさえ危なかった。当家は残り一本で暮らしている。この管になにかあるとヤバいことになる。

自分が生きている間持ってくれることを願うばかりだ。

2024年10月10日木曜日

空間から髪の毛が出現するアパート--11

娘は、直ぐに出て行けと私に凄んだ。言われなくてもこんなところ…。

どうやら大家一家は夫婦で商売をしており、朝からそこへ出向いて家にはいない。倅が一人居るようだが、これも多分勤め人で出社している。隣りの部屋は空いているし、ということは、普段は私とこの得体の知れない娘しかここには居ないのだ。



転居には礼金が新たに発生する。親に仕送りをして生きていた私としてはまことにもったいない限りだが、このようなことで、転居を決意せざるを得なかった。髪の毛のことなど、もうどうでもよくなった。出来るだけ早くここから出ることだ。ここを紹介してくれた不動産屋に駆け込んで事情を話したら、やっぱりという顔をしていた。

2024年10月2日水曜日

空間から髪の毛が出現するアパート--10

私は階下の異様な存在、つまり大家の娘と面と向かったことはない。遠目で眺めた程度で顔ははっきりとは見ていない。いつも上下黒っぽい服を着ていた。振り乱したようなゴワゴワの髪の毛、太り気味で物凄く短気なようだった。 たまにセールスが訪れると激しい剣幕で追い返されていた。セールス相手にはそれで良いがやたら滅多らは困る。いつこちらに向いてくるか知れない。



引っ越しは完全に失敗だった。こんな状態で長くは住めない。髪の毛のことではない。不気味は下の娘だ。もうとっくに大人だ。多分仕事には出ていない。一日家に居る。だから、時には私と二人だけになることがあり得る。

まだ三ヶ月しか経っていない。越せばまた礼金を無駄にする。それはわかっていたがそろそろ転居を考え始めた。礼金は2ヶ月分だから、十万近く無駄にする。痛いことだったがやむを得ない。外食のついでにあちこちの不動産屋の張り紙を覗くようになった。

ある夜、外で犬が走り回ってキャンキャンとうるさいことがあった。どこかの飼い犬が離れていたのだろうか。あちこち走り回ってなかなか静まらず、眠れないので外へ出てシッシッと追い払った。そこを目撃された。娘は猛然と怒鳴り込んできた。押し殺したような声だが激しく私を詰った。意味はあまりわからない。どうやらお前は動物を虐待する悪いやつだと言っているようだった。夜中の3時頃だった。

夜中ですよというが、娘は収まらない。その時初めて身近に顔を見た。子供の頃に何処かで見た獣の顔に似ていた。近所が知らぬ顔をしているのは、きっと触らぬ神のなんとかだったのだろう。